システム奮闘記:その73

北京旅行第2弾



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(2008年8月31日に掲載)
  3月14日、中国政府は、チベットへの武力弾圧を行った。

 この時、私は

  中国政府よ! ついに本性を出したな!

  と思った。

 元々、チベットは独立国家だったのが、1950年に中国政府が
「解放!」とホザいて、チベットを略奪、占領したのだ。
 中国政府の発想は「植民地の住民を弾圧して何が悪い」だ。


  ところで、中国政府や共産党には以下のような恐ろしい発想がある。

  人は沢山いるから、1億人死んでも気にならない

  そう中国の人口の9割を占める漢民族に対してでさえも、
何人死んでもお構い無しなので、ましてやチベット人をはじめ、
小数民族に対しては弾圧しようが民族浄化しても全く平気なのだ。


  日本のマスコミなどで評論家達の中には「中国は変わってきている」というが、
基本的には、1989年6月4日の天安門事件から何も変わっていない。
  天安門事件で、戦車で人を何人引き殺そうが、銃弾で打ち殺そうが、
お構いなしの中国政府だが、その姿勢は今も同じだ。

  チベットに自由を!

  と思う。
 だが、同時に中国政府の弾圧を受けている中国人も多いので

  中国人にも自由を!

  と叫ぶ必要があると思う。

さて、中国語の学習。 2007年度のNHKテレビ中国語講座では、京劇女優で私の心の恋人の 前田知恵ちゃんが出演していたのだが、2008年度では・・・ 大好きな前田知恵ちゃんがいなくなった (TT) そのため完全に失恋気分。 NHKのテレビ中国語講座で、前田知恵ちゃんの素敵な笑顔を見ると・・・ 加油! 加油! がんばれ! がんばれ! と励ましてくれる感じだっただけに、心の恋人がいなくなり、 凄く落ち込んだ気分になった ← ただのアホ (^^;; 悲しみながら「知恵ちゃん、知恵ちゃん」とつぶやいていると ふと、次の事に気がついた。
「知恵ちゃん」って中国語やん!
レストランで「チエチャン」と言えば
中国語で「勘定」という意味になる。

前田知恵ちゃんは、まさに京劇と中国語のために
生まれてきたと言っても過言ではない!

  「チエチャン」は前田知恵ちゃんの置き土産なのだ!  (o)
  その置き土産を心に刻んで、中国語の勉強を行うのだった。

中国語学習の弊害・その1

さて、私が行っている中国語の勉強。 仕事で使うわけでもないし、将来、留学を考えているわけでもない。 旅行で楽しめば良い程度で、切羽詰まった物が全くないため 無理に覚える必要がない (^^) そんなわけで、NHKラジオ中国語講座も、NHKテレビ中国語講座を聞いても ほとんど予習も復習もしないという、まさに「お気軽中国語学習」だった。 だが、そんなお気軽中国語学習に終止符を打たざるえない事態が発生した。 2008年4月のある日の事、勤務先に電話がかかってきた。 いつものように電話をとって「ありがとうございます。XX会社です」 と言ったら、相手は早口の英語だった。 いつもなら Pardon me? Please speak more slower. と言えるのだが、この時は頭の中が真っ白になり、完全に混乱した私。 そして思わず・・・ と言いそうになった。 なんとか「Pardon me?」が出てきたが、その後の英語が全く出てこない。 幸い、すぐに英語ができる人に取り次いだので助かった。 この時・・・ 完全に英語と中国語が混乱している (--;; という深刻な事態に陥っている事を自覚した。 それにしても、英語の電話に対して、中国語で返答していたら 完全にマヌケな対応になっていた (--;;
中途半端だからこそ混乱する
語学のできる人の話では、混乱するのは学習段階が
発展途上だからだという。
中途半端にわかるから、混乱するのであって、
その段階を過ぎれば混乱する事はなくなるという。

でも、混乱しなくなるまでの道程は並ではないので
私は混乱しなくなる段階まで語学力がつくのかと思うと
気が遠くなりそうだ。

  私の場合、英語嫌いで中学1年以来「鬼畜米英」と叫んでいるが
中国語に比べると、英語の方が語彙力、文法力がある。当然なのだ。

  システム関係などで嫌々ながらも辞書を片手に英文を読む事がある。
  それに外国人と接するのは億劫ではない。なので、外国人と意思疎通には
堂々と、インチキ英語を捲し立てている。

  英語大嫌い歴22年になるが、それとは裏腹に、英語は重要な道具に
なっているのだ。海外で意志疎通するには必要不可欠な道具なのだ。

  だが、すっかり無意識の間に、私の脳内回路では「外国語=英語」から
「外国語=中国語」になっている。そのため、

 大事な道具の英語が使えない・・・ (--;;


  知らぬ間にルビコンの川を渡ってしまった (--;;
  もう、後戻りはできない。

  現状の片言の英語と、片言の中国語のままでは混乱するだけだ。
  頭の中での混乱を避けるために、どっちかの力をつけるしかない。
  そうでないと、英語と中国語の両方とも共倒れする事態になってしまう。

  その上、既に私の脳内回路は「外国語=中国語」になっているため、
この日を境に次の決断をする。

  事態打開には、中国語に邁進するしかない!

  この日から、お気楽中国語では済まなくなった。

  英語と中国語の共倒れという危機的状況。
  何か逃れられない運命を感じるだけに、悲壮感すらある状態に陥った。

中国語学習の弊害・その2

中国語の学習による弊害がもう1つある。 日本の漢字と中国の漢字が混乱するのらー!! 日本人が中国語を学ぶ上で優位なのは漢字が読める事なのだが、 漢字がわかるが故に、弊害もある。 同じ漢字文化圏とはいえ、使っている漢字が全て同じではない。 簡体字との違いもあれば、微妙に違う漢字がある。 微妙に違う漢字が混乱の元であり、厄介なのだ。
混乱しそうな漢字
日本の漢字と中国の漢字で、少し違う物があるため
漢字を使う時に、混乱する事がある。

これは日本語を学習している中国人も同じ混乱をしている。
私の知り合いの中国人は混乱する事があると言っていた。

  漢字の混乱。
  中国の簡体字が、全く別の意味の日本の漢字になる場合がある。
  「機」が「机」になるのだが、それ以外にもある。

混乱しそうな漢字(2)
「葉」が「叶」になるのだ。
中国で「叶姉妹」という字を見せると「葉っぱ姉妹」と思われる。
葉っぱで作った衣装に包まれた姉妹を連想するのかも。
まるで「みのむし」だなぁ・・・。

「瀋」が「沈」になっている。
遼寧省の省都「瀋陽」が中国の漢字では「沈陽」になるのだ。
これって「沈む太陽」なのかと思ってしまう。

まぁ、沈む気になる場所だ。
2002年5月、命懸けでハンミちゃん達脱北者が
日本領事館に逃げ込んだが、中国の警備員が領事館に入って
ハンミちゃん達を追い出そうとした場所だ。
愚かな日本領事館員は、領事館に入った中国の警備員に対して
何もしなかったのだ。ハンミちゃん達を見殺しにしたという
人道的に最悪な事をしただけでなく、中国人警備員が無断で
日本領事館に侵入し、領事館内での中国の警察権行使という
日本の主権を侵害されても何もしないという事で、世界の笑い者になった。
税金を払っている者として、税金泥棒の外交官どもに対して
怒りとともに、気持ちが沈む場所になる。

もちろん、脱北者にとって「瀋陽」が明るい場所ではなく、
太陽と共に気持ちが沈む場所「沈陽」と思っていても
おかしくない場所だ。

中国の公安は、脱北者を容赦なく北朝鮮に送り返すという
非人道的な事をやっている。オリンピックを開催するには
とてもふさわしくない低次元の国家なのだ。

  それ以外にも、本来、別々の漢字が簡体字になった事で、
一緒の漢字になる場合がある。その例を挙げてみました。

本来は別々の漢字なのだが
こんな厄介な事はない。混乱の元だ。

まだ、日本人の場合、元々は別々の意味を持つ2つの漢字が
簡体字になった事で、同じ漢字になったと思う事ができる。

だが、漢字の概念のない国の人は、同じ漢字に
「髪」と「発」の2つの意味のある漢字と思うため、
漢字を覚える時に、混乱するだろうなぁと思った。

唯一の救いは「発」の場合は1声、「髪」の場合は4声で読むのだ。
四声まで同じなら発狂しそうになる。

  「発」と「髪」の簡体字が同じのため、こんな事が起こってしまう。

同じ漢字になってしまうため起こる問題
全く違う意味なのに、同じ漢字だと思ってしまうと
類似した言葉のように誤解してしまう。

ところで「洗髪液」はシャンプーの意味だが、
音訳として「香波」もある。(あまり一般的ではないが)
ピンインは「xiang po」で、シャンポーに近い音だ。
本来の音を生かしながら「香る波」と訳す所が、
中国人の漢字に対する感覚の鋭さを感じると同時に、
1音節に一つの漢字という中国語ならではの漢字の特徴を
うまく使った方法だと思う。


こんな中国語は、すぐに覚えられる(^^) 今年で35歳になるオッサンの私。 年齢と共に、記憶力の低下で覚えれない。  だが、横道それた事は、すぐに覚えられる。 NHKラジオ中国語講座で「黄色電影」が出てきた。 講師の先生曰く「ポルノ映画です」だった。 続けて「元々、黄色は皇帝を表す色でしたが、欧米の『黄色=低俗』の 意味が加わって、ポルノを表す色になっています」だった。 ポルノ映画。日本では「ピンク映画」と呼ばれる。 ふと思った。映画の「Yellow」に由来するのなら、英語ではポルノ映画を 「Yellow film」というのかと思い、調べてみた。 でも、「Yellow」に低俗の意味があっても、「ポルノ」の意味はなかった。 ある人に「英語ではBlue filmだよ」と教えてもらう。 言語別に「ポルノ映画」を色で表すと次のようになる。
言語別の「ポルノ映画」
日本語、英語、中国語では同じ意味の「ポルノ」でも
それを指す色が異なるのが興味深い。

私は日本人なので「ピンク」と聞くと、すぐに「お色気」を
連想してしまう。

中国の「黄色」は低俗の意味合いがあるが、日本の「ピンク」には
低俗な意味合いがないので、この辺りが言葉の面白い部分だ。


  中国語だけでなく英語の勉強になった。
  こんな話だったら、すぐに覚えられるのだ (^^)

いざ、北京旅行計画! 中国語の学習。語学学校へ行く手段があるのだが 語学学校なんぞ行く時間的余裕はないのらー!! そう、ヒラリーマンと二足のわらじで、システム奮闘記の執筆に 明け暮れている私。ただでさえ未処理ネタが多い中、語学学校へ行き出すと システム奮闘記の原稿は滞る。 それに中国語の予習、復習だって常にキチンと行う自信はないので、 私の場合は、費用対効果が望めない。 そこで、楽しく中国語を覚える現実解として、次の方法を編みだした。 語学教室へ行ったと思い、月額2万円を積み立てる。 積み立てたお金で中国旅行へ行くのらー! 旅を楽しみながら、中国語の練習が実践的に行えるのだ。 中国の現状を自分の目で見れる。本や人の話だけでは得られない物がある上 チャイナドレスのかわいい女の子を見たら・・・ 費用対効果は抜群なのらー!! うーん、オッサン丸出しだが、オッサンなので良いのだ (^^)V
チャイナドレスは満州族の衣装なのだが
「中国の女性の伝統的な服=チャイナドレス」を
連想してしまいがちだ。

実際は満州族の伝統的な女性の服装であって、
漢民族の女性の服装ではないのだ。
清王朝は満州族が支配していたため、その影響があり、
チャイナドレスが広まったのだ。

  そんな中、上海旅行、1月の北京旅行でお世話になった旅行会社の
ホームページを見る。なんと航空券が

  北京往復30,000円!

  安い上に、5月なので気候としても良い時期だと思った。
  それに2008年1月の北京旅行では、行きそびれた場所が多々ある上、
中国のITやLinux関係の場所も行っていない。

  それに中国国内では色々な難題がある。今はなんとか中国政府が
「オリンピック」という国威発動で国内の問題点や不満を抑え込んでいるが、
オリンピック以降は、一挙に問題点が吹き出し、北京や中国が混乱する可能性も
考えられる。それだけに・・・

  安定している今のうちに行かねば!

  と思った。

  思い立ったら吉日。早速、航空券を購入する事にした。

  航空券の支払いのため旅行会社へ行く。
  すっかり顔見知りになったスタッフの方と話す。

  スタッフの方の話では、チベット問題や、毒入り餃子の問題で
中国への観光客が減っているというのだ。

  なので、スタッフの方から

  是非、中国を勧めてください!

  と言われた。

  私、嫌中派でタカ派なんだけどなぁ・・・ (^^;;

  私は嫌中派なのだ。
  近隣諸国に朝貢外交を要求し、厚かましく台湾、尖閣諸島、南沙諸島を
自国だと寝言をホザき、チベットやウイグル、内モンゴルを弾圧・占領する
悪の権化の中国政府と共産党。正しくは「狂産党」かも。

  そして、自国民であるはずの中国人を虐待し、中国人の自由を奪う
極悪非道の中国共産党、中国政府。傲慢な思想である中華思想。
  これらはヘドが出るほど嫌いなのだ。

  そしてタカ派の私。
  タカ派と言えば、「美しい国」と寝言を言って、美しくない内閣を作り、
途中で病気になって首相を投げ出した安倍ちゃん。
  「自由と繁栄の弧」という素晴らしい提案をしているが、
いまいち国民には認知されず「あっそう」と思われている、
秋葉原閣下こと麻生太郎閣下。

  (外務省にある「自由と繁栄の弧」のURL)
  http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_1130.html

  彼ら程ではないが、私もタカ派なのだ。


  だが、嫌中派といっても、食わず嫌いをしているわけではない。
  得体が知れない部分に興味がそそられる上、地理的には近いのに、
日本人と中国人の間では、物事の考え方や発想が大きく異なる。
  そのため、面白味を感じ、昔から人一倍の関心は持っている。


  航空券の支払いのついでに、宿も日本で予約しておく。
  値段が安くて交通の便が良い場所となると、なかなか難しい。

  でも、繁華街の近くでなくても、地下鉄の駅の近くであれば動きやすいので
地下鉄の駅の近くの安い宿を選ぶ。

  1泊5400円。2泊で10800円

  それにしても物価の高い東京でも横浜でも、私は4000円代の宿に泊まる。
  北京は高いなぁと思いつつ、安全上の事を考えれば、妥当と線と割り切る。
  朝食はついていないので、近くの食堂で食べようと思ったりする。


  スタッフの方に「北京空港のターミナルが拡張になり、
前回と違い、第三ターミナルになりました」と言われた。
  続けて「でも、慣れていますから、大丈夫ですね」と言われた。

  そう2008年1月の北京ツアーに参加した際、北京空港置き去り事件があったが、
冷静に対処できた。そして、私の場合、片言の英語と中国語ができるので、
スタッフの方は心配はしていない。

  まぁ、北京市内なら

  どこに置き去りなっても大丈夫

  と思われているかも (^^)


北京行き前日 北京行きの準備をする。 ガイドブックとして定番の「地球の歩き方」を持っていく。  今回は、雑誌「SAPIO」の5/14号をもっていく。  「危ない北京の歩き方」が特集で載っているからだ。  この特集は、危ない話だけでなく、安全で美味しい中華料理の店を 紹介している。  傾向としては、  老舗の名店で食えば安全だというのだ。  地球の歩き方に載っている中華の店も安全だと思ったりもする。 着替えは持った。パスポート、現金、ホテルのクーポンなどなど。 でも、大事な物を忘れている事に気づいた。 彼女を連れていくのを忘れているのらー!! 別にギャグのつもりで書いたわけではない。 12,3年前に、来日していた北京人のZさんと、ひょんな事で知り合った。 その時、Zさんに「彼女ができたら、写真を見せる」と約束したのだ。 だが、それから10年以上経つのだが・・・ 今だに私には彼女がいないのらー!! (^^) モテない君絶頂中の私。 しかも、人生開き直ってしまい、オッサンまっしぐらなので ミエを張る事も、格好をつける事も放棄してしまったので、 これからも彼女ができる可能性は皆無に等しい。来世、頑張ろう (^^) 今は、Zさんとは連絡がとれない。どうしているのだろうか。 Zさんを神戸の観光案内をしたり、遊びに行ったりした時の事を思いだし、 懐かしく思った。
北京旅行・初日(2008/5/23) いよいよ北京行きの日だ。 難波から南海電車の関西空港行きの急行に乗る。 隣の席に大きな荷物を持った人がいた。 ひょんな事から会話が始まる。 遼寧省出身の中国人の男性で、出張で大連へ行く途中だという。 日本語が流暢な方だった。 四声はしっかり身につけた方が良いよ と助言を頂く。 その男性の方は日本語を覚える時、50音をしっかり覚えたという。 そのお陰で聞き取りができるようになったというのだ。 私の場合、聞き取りが非常に苦手なので、ためになる。 私が北京へ行くのに、中国国際航空に乗る話をしたら、 時々、欠航するし、時間が守らなかったりする 中国人男性は中国南方航空で大連へ向かうという。  その方の話では、中国南方航空は欠航はほとんどないし、 ほぼ定刻で飛ぶので安心できるという。 中国人が言うから間違いなし。 関空に着いて中国人男性の方と別れた。
関空で出国手続きを済ませた。 本屋に立ち寄る。 私が立ち読みしていると、後ろを通った欧米人の女性とぶつかった。 相手の女性が Sorry と言うと、私は無意識に と言った。 うーん、完全に英語と中国語が混乱している (--;; 私は一体、どこの国の人間なのと思ってしまう。 ゴールドカード所有者の私。 いくらハリボテ(入会費、年会費、年収審査なしの3点揃い)とはいえ、 金メッキではなく、本物のゴールドカードなので、ラウンジがタダで使える。 タダでジュースの飲み放題、タダでお菓子の食べ放題。 (ゴールドカード所有者のやる事か!) 時間が来るまで、ラウンジでのんびり過ごす。
さて搭乗時間だ。中国国際航空に乗る。 隣の席の女性と話す。日本語が流暢な中国人女性だ。 遼寧省出身の人で、お姉さんが北京で結婚式を挙げるため 北京に行くという。 旅行の話になった。
女性との会話
女性 韓国へは行った事ありますか?
ありますよ。
でも、中国と違って漢字がないから文字が読めずに
往生したよ
女性 私はハングルはできるから問題なかったです。
日本語だけでなく、ハングルも話せるなんて凄い!
女性
私、朝鮮族だから小さい時からハングルを習っていました。
そのためハングルはできますよ。

でも、私は英語は全然ダメ。
でも、中国語と英語は文法が似ているから
中国人にとって日本語よりも中国語の方が
勉強しやすいのでは?
女性
ハングルと日本語は文法は同じだし、似た言葉があるでしょ。
私、ハングルができるから、日本語の方が楽。
それに日本語は漢字があるしね。

英語は嫌。難しい。
 
  うーん、中国人にとって日本語よりも英語の方が勉強しやすいと思ったが
民族によって、そうでもない事に気づいた。

  でも、同じ「英語嫌い」という共通点がある (^^)

 中国旅行の話になった。

会話
女性 今、中国旅行が不人気ですね
毒入り餃子事件があったからね
女性 サーズ(SARS)といい餃子事件といい
中国政府は最低。こんな事しているから観光客が減るのよ

  会話をしていて思った。
 日本にいる中国人は、冷静に毒入り餃子の事件を見ている。
 絶対、中国で起こったと思っている。


 中国の休日についての話になった。

会話
女性 日本は休日に遊ぶ所があって良いわ
中国も日本を見習わないといけない
あれっ? 中国にはないのですか?
女性 まだまだ貧しいから休日になっても
お金がないからトランプか麻雀していたりするのよ
そうか。中国だと大卒初任給が2万円ぐらいだしね
女性 私、中国で働いていたら稼げないわ

  北京・上海を見ると経済発展目覚しく、豊かになった印象を持つが
まだまだ中国が貧しい現状を表す会話になった。
  私自身、知識としては知っていても、この時は実感として湧かなかった。
  生々しい格差社会の実態を肌で感じた話は、後述しています。


  機内食にサンドイッチが出る。
  トマト入りがあった。私はトマトが大嫌いなので、
トマト嫌いの話をすると、女性の方に

  トマトを食べないと大きくなれないよ!

  と言われる。私、今年で35のオッサンなんだけどなぁ・・・ (^^;;

  私が「既に大きいですよ」と言うと、女性の方は笑いながら
「小さくはないですね」と答えた。

  でも、お互い「干しブドウ」は嫌いなのは一致した。  


  女性から「中国人が日本でブランド物を買い漁っているのは
中国で買うと高いのよ」と言った。
 この時、意外だと思った。

中国偽物事情
中国人が日本に観光した時、ブランド物を買い漁る。
その理由は、中国のブランド直営店でも偽物を
掴まされる事があるため、安全な日本で買うというのを聞いた。

なので、価格が原因で中国では買わないのは、ちょっと意外だった。

それにしても、高級店でも平気で偽物を売ったりする中国。
5つ星ホテルでもスキミングがあるからクレジットカードは使うなという話。
どこまで怪しい国なのか、実態が見えてこない・・・。

  あとでわかった話だが、中国では輸入品の関税が高いのだ。

  関税が高いために、北京で、ある怪しい依頼があったのだが、
その話は後述しています。


  さて、いよいよ北京首都空港に到着が近づく。機内アナウンスを聞いて驚いた。

  北京の気温は31度

  冗談だろと思った。
  北京の緯度は日本の盛岡あたりだ。
  そんな北国(?)なのに、5月の気温が30度を越えるなんてメチャクチャだ。

  日本よりも一足早い夏を北国・北京で体験する事になった。

北京首都空港に到着。 でも、感動はない。今年2度目の北京だからだ。
北京首都国際空港・第三ターミナル
2008年3月にできたばかりの第三ターミナルだ。
きれいな上、凄くでかい印象を持った。

しかも移動にはミニ列車(?)を使ったりする。

  入国手続きを済ませた。

  リムジンバスで市内に出る事にした。
  地下鉄の「東直門」まで出るのに、西単行きのバスに乗れば良い。
  なので、リムジンバスの切符売り場で

  
  

  と言う。
  語順は怪しいのだが、私は旅行者なので気にしない。通じれば良いのだ (^^)

  北京市中心部の繁華街「西単」まで16元(256円)

バスの乗車券

 早速、バスの停留所まで行く。
 どうやら、空いているようだ。

空港リムジンバス
2007年1月の上海旅行の時は、空港リムジンバスに乗る時
列は並んでいないため、席取り合戦になったが
今回の北京では、そんな光景が見られなかった。
オリンピック前なので、当局の指導に渋々、北京市民が
従っているのかもしれない。

まぁ、バスが空いていたのもあるのだが。
「巴士」という言葉の意味
北京の空港バスには「巴士」という言葉が入っていたりする。
これは「BUS(バス)」の音訳だ。

中国人の友人の人の話では、中国人のオジサン達もカタカナ語が
格好良いと思って、音訳を使う場合があるという。
だが、一般的には「公共汽車」が使われている。

神戸・三宮のバスターミナルの中国語の案内板で「巴士」を見ると
「一般向けに『公共汽車』を使った方が親切やで」と思ったりする。

  バスが走って、北京市中心部の最初の停留所に着く。
  でも、目的地が何番目の停留所かは、わからない。
 地名の漢字は読めても、読み方まではわからなければ、
車内アナウンスは聞き取れない。

  そこで紙に目的地である「東直門」と書いて、隣の席の人に

  

  と言う。
 すると、快く引き受けてくれた。
 早く北京の街を散策したいなぁと思ったが、
その期待を出鼻から挫かれる。なぜなら・・・

 北京名物の渋滞に巻き込まれたのだ!!

北京名物の渋滞
渋滞に巻き込まれると大変だ。
北京では名物化している。
私が来るまでに、早く空港から市街地まで鉄道が
開通してくれればと思っていたのだが・・・。

 渋滞に巻き込まれながらも目的地の「東直門」に着く。
 到着すると、隣の席の人が教えてくれた。

 

 と言ってバスを降りる。

次にホテルの最寄りの駅・地下鉄2号線「安定門」まで向かう。  北京は2回目なので、慣れっこ。  地下鉄の乗り方も知っているので、戸惑う事もなく切符を購入。
地下鉄の乗車券
どこまで乗っても2元なので安い。
ただ、日本人の感覚なので、現地の中国人の感覚では
高いのか安いのかは、わからない。

中国は貧富の差が激しいだけに、高いと思う人もいれば
安いと思う人もいるだろう。

 駅の改札付近で手荷物検査機の導入準備が進んでいた。

地下鉄の駅に設置が進む手荷物検査機
2008年5月23日時点で、既に導入済の地下鉄の駅もあった。
導入済の駅では、私も地下鉄に乗る時に、荷物検査を受けた。

テロ対策。チベットやウイグルの不満があるだけでなく、
漢民族も中国政府や共産党に不満を持っている。
安全強化に躍起になっているのが、伝わってくる。

 物々しい雰囲気の北京を垣間見た感じだった。


 地下鉄に乗る。凄く込んでいた。
 もし、「降ろして」と言いたい場合、どう言うのだろうか?
 そんな事を思っていると、ある駅に着いた。

 すると女性の乗客が降りたいらしく

   

  と言った。

 「なるほど、こう使えば良いのか」と思った。
 耳で覚える中国語。これは満員の地下鉄やバスで使えそうだ (^^)

地下鉄・安定門駅に着く。 地図では駅の近くにホテルがある。
地図にあったホテルの場所
地図では駅の近くになっていた。
私は旅行会社で申し込む際、駅の近くなので
「ここが安くて良い!」で選んだのだ

 駅周辺を散策しながらホテルを探す事にした。
 公園付近にあるようだ。公園の中を歩いていく。

安定門駅周辺の公園
近所の子供達が卓球をしている姿があった。
ここは治安も良い場所で、夜になったら
家族づれや、カップルが夕涼みに来ているのだ。

  北京人の日常を垣間見える。

  だが、いくら地図を見て探しても・・・

  ホテルがあらへんやん!

  近くにいた中国人をつかまえて、場所を尋ねるが

  ホテルどころか、高い建物すらあらへん・・・

地図にあるホテルの場所周辺
胡同が残っている場所だ。
だが、とてもホテルがあるように思えない。
「私のお宿はどこかいな?」と思いながら、周辺を散策していた。

 こんな時はと思い、1月の北京旅行の際に購入した
テレホンカードを取り出し、公衆電話を見つけて
ホテルに電話をかけるのだが

  電話がつながらへん・・・

 何度もかけるが、全くつながらない。

 困った私。そこで近くの携帯電話の店に入って場所を尋ねる。
  地図の地名やホテルの名前が英語なので、店のオジサンは

  わからへん

  だった。

 筆談をするが、中国語と日本語では漢字が違う。
 それに漢字の書き方にも中国人のクセがあり、読みづらい。
 同じ漢字文化圏の人間同士なのだが、意志疎通を行うにも、
困難な部分がある。

 オジサンにホテルの名前を聞かれるが、ホテルのクーポンに書いてある
ホテルの名前はピンイン。なので

 Bo Tai Hotel

  としか書いていない。オジサンは「漢字を教えて」というが
私もわからない・・・。

 住所を聞かれるのだが、住所もピンインと英語。

 JIAO DAO KOU SOUTH

 オジサンは「わからない」だった。
 そこで、オジサンにホテルに電話をかけてもらうが

 つながらなへん (TT)

  そうなると、非常に焦る私。
  もしかして、私のお宿は再開発の名の下に、取り壊されたのでは?

  そんな不安が過る。野宿になるのか、急遽、別のホテルを探す必要があるのか。
  早く手を打たねば、時間だけが過ぎていく。体力が消耗する。
  野宿だけは絶対に避けたい。

  2008年1月の北京空港置き去り事件の時は、公衆電話があり、
日本語が話せるガイドさんに連絡がとれた。
  でも、この時は焦った。地図はデタラメ、電話は通じない。
  しかも、言葉の壁に阻まれる (--;;

 携帯電話の店のオジサンが「すまん、助けられなくて」
と言った。「タクシーをつかまえたら、わかるかも」だった。

  オジサンには

 

 とお礼を言って出る。

 さて、道に出てタクシーをつかまえるが、住所が英語なので
タクシーの運転手は理解できずに

 乗車拒否(TT)


  どんどん不安が募る。野宿という悪夢が過る。


 しかし、少し冷静になって、地球の歩き方に載っている
安定門駅付近の地図の漢字の地名と、ピンインで書かれた
ホテルの住所とを見比べる。
 もしかして、ここではないかと思う物を見つけた。

ホテルの住所を推測
「交」、「道」、「口」は、私は読み方を知っていた。
なので、上の図のように結びつける事ができた。

  そして、近くの電気屋に入る。
  そこには・・・

  英語ができる人がいた!!

  助かった。
 いくら英語嫌いの私でも、中国語に比べると英語力の方が上なので、
言いたい事が伝えられる

 ホテルの地図と、住所を照らし合わせると、店の人は
地図で指している場所と、住所が違うと言った。

 おおよその場所がわかったので、店の人に、行き方を教えてもらった。

 ここでも

 

 とお礼を言う。


  電気屋で教えてもらった場所の近くへ行った。
  その場所の近くにあるホテルに駆け込む。
  そして受付の人が英語ができたお陰で、より詳しい場所がわかった。


  そして、なんとかしてホテルに辿り着く。
 実際には、旅行会社でもらった時の地図よりも
1.5km〜2kmぐらい南の場所にあった。

実際のホテルの場所
安定門駅から徒歩20分くらいの所にあった。
でも、大通り沿いにあるのが助かった。
路地裏だったら、探すのに大変な事になっていた。

ホテルの名前はピンインでは「Bo Tai」なのだが
漢字で書くと「博泰」だった。

初日にホテルに辿り着く時は徒歩だったが、
翌日から移動する時は、路線バスを使う事にした。

 ようやく、安堵な気分になれた。

  1月の北京旅行の時は、北京空港に置き去りになるし、
今回はホテルの地図が間違えている。
 なんだか、私は呪われているような気がする

  これは絶対、旅行会社に埋め合せしてもらわないといけない。
  なので、次、中国へ行く時は・・・

  チャイナドレスを着た中国人ギャルと一緒に
  デレデレしながら美味しい中華料理を食べるイベント!!

  を要求せねば (^^) 

  だが、もし、顔見知りの旅行会社のスタッフの方に要求すると、
スタッフの方はハリセン持ってきて

  オッサンやん!

  と突っ込みをいれそうだ。でも、オッサンだから良いのだ (^^)


ホテルに着いた時は、すっかり暗くなっていた。 お腹も空いたので、晩飯を食いにいく。 餃子を中心としたチェーン店を発見。入ってみる事にした。
入った店
見るからに若者が入るチェーン店の感じがした。
人気がありそうなので、味は良いと思って入ってみた。

 早速、注文するためメニューを見るが

 メニューが読めへん・・・

 同じ漢字文化圏であっても、料理の名前までは
なかなか想像がつかない。

 店員を呼んで、いくつか注文すると

 そんなに頼むと量が多くて食べれないよ!

 と言われた。

 私が日本人だとわかって、筆談をする。
 なんとか意志疎通ができた。

店の中
雰囲気が良さそうな感じだ。
コップや急須が味わいのある陶器でできている。

 落ち着いた感じの雰囲気だ。
 若者が集まりやすい雰囲気を出している。

出てきた料理
羊と葱の餃子。野菜の盛合わせだった。

餃子10個で10元。野菜の盛合わせが6元。
合計16元(256円)だった。

 結構、量が多かったので、腹いっぱいになった。


 店を出てホテルまで戻る。
 地下鉄・安定門駅から南の地域は、胡同が残る地域だ。
 大通りに面した胡同の建物を改装して、バーや喫茶店、
美容院などがある。
 美容院でも晩10時まで空いている。活気のある下町(?)という感じだ。

 治安の良い場所なので、少し路地裏に入ってみる。

少し路地裏
北京っ子の日常が垣間見える。
雑貨屋や、食べ物屋があったりする。

中には「成人保健」という店もある。
アダルトショップなのだが、うまい言葉を当てはめている上
エイズが問題になっているので、大通りに面した所でも
堂々と「成人保健」の店があったりする。

(注意)
風俗大国の中国。
男性諸君の中で、夜の小姐遊びを考えている人がいると思います。
成人保健でコンドームを買うと、質が悪いという話なので
恐い病気には気をつけましょう。
そして、下手な所で小姐遊びをすると、公安にやられます。
なので、小姐遊びを考えている男性諸君は、現地に精通した人に
案内してもらった方が無難でしょう。

 お洒落な喫茶店でコーヒーでも飲もうと思ったが、
さすがに、疲れたのでホテルに戻って寝る事にした。


北京・2日目(2008/5/24) 朝から暑い。  5月の北京は夏なのかと思ってしまう。  ホテルでは朝食がついていないので、朝食を食べに外に出る。  すると、北京の朝らしい食べ物を売っていた。
煎餅の店
「煎餅」といっても、日本の煎餅とは違う。
お好み焼きみたいな感じのクレープみたいな感じだ。
生地の中に、卵、香菜が入ったりする。

3元(48円)だった。

 座って食べれる場所を探す。

こんな袋に入っている。
ビニール袋に入れられる。なので、持ち帰りができる。
食べてみて、結構、おいしい。


 地下鉄の駅「安定門」まで路線バスで出る事にした。
路線バス
バスの中には連結している物まである。
10Kmまで1元(16円)なので、北京の庶民の足になっている。
10Kmなので、北京中心街を移動する場合は、
どこでも1元と考えても問題はない。

しかもバス網は発達しているため、安くて便利なのだが
ただし、地下鉄と違い、北京名物の交通渋滞に
巻き込まれる事を考慮する必要がある。

 バスに乗る。車掌さんから切符を購入。

路線バスの車内
今の北京のバスは観光客に優しい。

次の停留所を電光掲示板で知らせてくれる上、
車内アナウンスもある。
そして、全ての停留所に停車してくれるので
停留ボタンの押し忘れの危険はない。

中国人の友人の話では、5年前までは
そんな事はなかったというので、
北京のバスが観光客に優しくなったのは、
北京オリンピックのお蔭かも (^^)

 路線にもよるのだが、結構、バスの便がある。
 時刻表はないので感覚的な物なのだが。

 前回の北京旅行ではバスに乗る機会がなかったが、
今回の旅行でバスの便利さを知ると、移動にはバスを愛用してしまう。


まずは、2007年に、日本で話題になった偽ディズニーランドこと 石景山遊園地へ行ってみる事にした。 怪しい場所だけど、一般の遊園地なので危険はないので安心していける。  地下鉄1号線の「八角遊楽園」が最寄り駅だ。  駅から歩いて5分くらい。
偽ディズニーランド(石景山遊園地)の入場券
入場料は10元(160円)だった。
日本人の感覚では安いのだが、はたして現地の中国人の感覚では
どうなのだろうか?
貧富の格差が激しい国だけに、10元という値段は
人によっては安いし、人によっては高いだろう。

 早速、中に入ってみる。
 朝、早かった事もあり、人が少なかった。

 ニセ物キャラクターを楽しみにしていたのだが・・・

 あからさまな偽物が撤去されとる!

 だった。
 北京オリンピックを意識してか、偽物で有名になった遊園地なだけに
露骨な事はしなくなったと思われる。

案内板
これらのキャラクターは独自の物なのか
どこからかパクってきたのかは、わからない。

 ジェットコースターを発見。

ジェットコースター(神舟号)
中国の有人宇宙船「神舟号」からとったものだ。
有人宇宙飛行する金があるなら、円借款を要求するなと言いたくなる。

乗るのに50元(800円)する。
日本よりも高い。中国人の感覚だと、8000円や1万円出す感じだ。

それにしても中国のジェットコースターが信用できるかどうか不安だ。
別の意味で恐怖を体験できる。
日本は命懸けの恐怖体験のため、1万円出してジェットコースターに
乗る人はいるとは思えないが、中国ではどうだろう?

 ブラブラ歩いていると、なんだか演歌のメロディーが聞こえてくる。
  メリーゴーランドからだ。じっくり聞くと・・・

  メリーゴーランドのBGMが「北国の春」なのだ!!

  思わずズッコケる。
  おとぎの国の雰囲気を味わうはずのメリーゴーランドなのに
演歌「北国の春」とは (^^;;

  いくら「北国の春」が中国でも有名な曲でも、あまりにも合っていない。


  園内にはお土産屋やゲームセンターがある。

園内の土産店など
あらかさまな偽グッズが置いていない。
不細工なキティーちゃん、変なドラえもん。あやしい着ぐるみ。
でも、著作権で散々叩かれた上、北京オリンピックを控えているから
今では堂々と表に出していないようだ。

でも、店内に入ると、精巧にできた、ドラえもんのぬいぐるみがあった。
本物か、それとも精巧にできた偽物かは判断つかない。

  ところで、マクドナルド(麦当労)とケンタッキー(肯徳基)を合体させた
マクタッキー(麦肯基)があった。

マクタッキー(麦肯基)
お味はどうなのかなぁと思ったのだが、事前に「まずい」という情報を
得ていたので、食べる事はしなかった。
値段は、本物のマクドやケンタッキーと同じくらいの値段をする。

マクタッキーだが、遊園地だけにある変わり者かなぁと思っていたら
帰国後、顔見知りの旅行会社のスタッフから「北京にいくつもあるよ」
と教えてもらった。
今度、北京へ行く時は、話のネタのため、食べてみようと思ったりする (^^)

 私がマクタッキー(麦肯基)にカメラを向けると、店員らしき人が
「リーペンレン」(日本人)と言った。
 世界的に有名になっただけに、日本人見物客が増えたのかなぁと
思ったりする。


偽ディズニーランド(石景山遊園地)を後にした。 遊園地周辺は住宅街で、高層マンションが建ち並ぶ。
高層マンションが建ち並ぶ
豊かになれた人たちが住める高層マンションだ。

それとは対照的に、北京周辺の河北省などから貧しい農民が
農作物を住宅街で売っている。
同じ中国人なのだが、服装、日焼け具合で、一目で違いがわかる。

北京の日常を撮影するために、農作物を売っている農民に
撮影許可を求めたが、断られたので、写真に撮れず残念。

 地下鉄の駅の近くだ。
 人力車が目立つ。遊園地まで向かう親子づれが乗ったりしている。

人力車

  そして自転車の修理の露天を発見!

自転車の修理
中国といえば「天安門広場で自転車の大群で移動する」という印象があるが、
それは20年くらい前までの事。

今や北京では、あまり自転車を見なくなった。
昔は通勤に自転車を使っていたが、今は自転車で通勤できる所には
住んでいないため、バスや地下鉄になったのだ。


 さて、次の目的地まで地下鉄で向かう事にした。 地下鉄で席が空いたので座る。 すると横に座っていた女の子が、平仮名の50音と簡単な日本語を勉強していた。 そこで私は日本語で 日本語の勉強をしているのですか? と尋ねた。 横にいた女の子は、ビックリした反応だったが、私の言った日本語を 理解できていなかった。まだ簡単な単語しか知らないようだった。 そこで中国語で と聞き返すと「そうです」と答えた。 女の子が話かけるが、女の子の中国語が聞き取れない。 そこで私は といって紙に書いてもらう。 紙に書かれた内容を見ると、日本語を勉強しはじめたばかりだという。 なので、私の日本語が聞き取れないいのも当然だ。 ふと思った。この女の子は日本人が漢字を読める事を知っているのか。 そこで尋ねてみる。 案の定、知らなかったという。 でも、このままでは終わらせない。紙に次の事を書いた。 そして間髪入れず、日本の本を見せて、日本人が漢字を使っている事を示す。 すると女の子は「知らなかった」という感じだった。  日本人は全員「漢字は中国から伝わった」というのを知っているが 意外と中国人は「日本人が漢字を使っている」事を知らない。  そして日中友好として次の事を言う。 文法的には怪しいのだが、気にしない。 実際、単語を並べるだけでも通じるのだ (^^) 私の前で立っていた中国人の2人が微笑んでいた。 地下鉄の中の日中友好なのだ。 色々、話してみたかったが、私の中国語は、まだまだ入門段階だし、 女の子の日本語は始めの一歩の段階。思うように会話ができない。 乗り換え駅に着いたので と言って別れた。 多分、女の子は、日本語の勉強中に、日本人に声をかけられるとは 夢にも思っていなかっただろう。  ところで、2000年前に中国人が日本人に漢字を教えたというが、 実際には、漢字が日本に伝わってから、すぐに使われたわけではない。 歴史を紐解くと、漢字が伝わった最初の600年間は、日本人は漢字を 拒み続けたという。 「漢字と格闘した古代日本人」 http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog221.html 言語はコンピューターのOSに例えられる。 人間の思考回路は言語に支配されるといわれる。 漢字が日本に伝わった時、中華思想に取り込まれる危険を察知した 古代日本人は、拒み続けたようだ。 だが、文字という便利な物は活用したいという意識はあった。 試行錯誤の上、日本語の音を生かした状態で、漢字を使うという 「訓読み」を発明した。 漢語表現は音読みで取り入れ、日本の表現力を豊かにし、 かつ本来の日本語を生かすという古代日本人の画期的な発明なのだ。 そのため、中華思想に汚染されずに済んだのだ。 だが、今は、外務省だけでなく、評論家や民間企業までも 中華思想に汚染された輩がいて、チャイナスクールを形成し、 「中国様、私はあなたの下僕よ。日本の財産を貢ぎます」となっている。 国益に反して、自分の利益と中国の利益のために身を捧げる 売国奴が存在するのだ。「困った連中」では済まされないので。 ところで、ベトナムでは20世紀の初めに漢字を廃止し、 韓国・北朝鮮では、1950年頃から漢字撲滅に走った。 そのため、韓国人の若い人で自分の名前ですら、漢字で書けない人がいる。
仁川(にがわ)と仁川(インチョン)のネタが通じない
私の弟は何人かの韓国人の友人がいる。
弟は、彼らに「仁川」という漢字を見せる。

仁川(インチョン)は韓国の地名で、ソウルの国際空港のある場所だが、
兵庫県西宮市と宝塚市の市の境を流れる川で「仁川」(にがわ)があり
地名にもなっている。阪神競馬場の最寄駅の名前でもある。

だが、最近の韓国人の若い人は漢字が読めないため
「仁川」を見せても、インチョンと読めないため、
ネタとして使えないとボヤいていた。

私は中国や台湾の空港で、飛行機の行き先で「仁川」という字を見ると
「おっ、仁川(にがわ)や! あれに乗って帰りたい」と思ったりする。


さて、昼飯を食べにいく。  雑誌「SAPIO」の「危ない北京の歩き方」で、お薦めの北京の庶民の味、 ジャージゃ麺の店へ行く事にした。天壇公園の近くにある。
「老北京炸醤麺大王」という店
天壇公園の近くにある店だ。
北京の庶民の味を楽しむには良い店だと思う。

 早速、ジャージャー麺と、おかずを注文する。

ジャージャー麺
ジャージャー麺が10元(160円)
おかずは18元(288円)

おかずの中身は、鶏肉、ナッツ、漬物で醤油で煮た感じだった。
両方共、結構、美味しかった。

 中国人の男性と相席になった。
 北京出身(地元民)で、しかも、英語が話せる人だったので、
英語と中国語のチャンポンで会話。

 中国人男性に

 日本ではお茶を飲まないの?

 と聞かれる。

 彼は日本ではコーヒーやコーラーばかり飲んでいると思っていたのだ。
 そこで私は

 日本人は緑茶やウーロン茶を飲むよ

 と教える。

 北京では主に花茶(ジャスミン茶)を飲むと教えてもらった。

 日本では「中国=ウーロン茶」という図式になっている感じだが、
彼の話では「ウーロン茶=台湾」だという。

 台湾だけでなく、台湾の近くの福建省がウーロン茶を作っている。
 北京の人にしてみれば、台湾のお茶という感じだ。


 ところで、中国人男性には次の突っ込みはしなかった。

 台湾は中国ではないぞ! 独立国家だぞ!

 相手が中国共産党幹部なら「お前らが勝手にホザいているだけ」と
言いたくなるのだが、一般の中国人にケンカを売る気はないからだ (^^)


 お腹が一杯になった。  次の目的地は、北京の秋葉原と呼ばれる「中関村」だ。  関西人から言わせれば、北京の日本橋・電気街という所だ。  地下鉄で西直門まで出て、そこから路線バスに乗って向かう。  近いうちに、中関村にも地下鉄も開通するのだが、この時はまだ 地下鉄は開通していなかった。  バスは安い。1元(16円)だからだ。そして、中関村に到着した。
中関村
周囲は家電やコンピューターなどのIT関連の販売店ばかりだ。
まさに電気街という感じだ。

 そして、次の建物に入ってみる事にした。

中関村の建物
いかにも店が密集していそうか感じだった。
どんな感じなのか入ってみる事にした。

 パソコン関係の値段を見る。
 ノートパソコンが安くて5000元(8万円)。
 平均すると8000元(12800円)する。
 日本でもノートパソコンは高額商品なのに、
中国の物価水準を考えたら超高級品なのだ。


 携帯電話の値段を見る。
 安い物で300元(4800円)

 私の携帯より高いやん!

 だった。
 私のはAUで、本体が無料の携帯を使っているので、
有償の携帯を見ると、高いと感じる。

 良い携帯になると、600元〜800元(9600円〜12800円)する。
 とんでもない高額商品だ。


 デジカメを見る。ソニーのデジカメが2880元(46080円)
 この金額って・・・

 北京の平均月収やん!

  貧富の差を、まざまざと感じる。

  日本国内に比べて中国では関税がかかっていて高いのだが、
それでも富裕層には飛ぶように売れる高額商品。


 ただし、中関村で注意が必要なのは

 偽ブランドに注意!

 なのだ。
 本物だと思って、高い物を買ったら、偽物だった場合がある。
 この国では油断は禁物なのだ。

建物の中
色々な店舗がある。
パソコンやパソコンの部品、携帯までIT機材は何でも売っている感じ。
まさに、北京の秋葉原といっても過言ではない。

 店をゆっくり見たくても、店員の客引きが凄い。
 立ち止まると、すぐに店員につかまってしまう。
 歩合制なのか、何が何でも売ろうとする姿勢だ。
 商魂逞しいとしか言いようがない。

  いくら私が

  

 と言っても、しつこく売り込む。


 かわいい女の子の店員につかまる。

 こういう時は、喜んでつかまる (^^)

  ある店員に「なんで、ここに来たの?」という感じで
聞かれたので、システムエンジニアではないのだが
ウソも方便として

  

 と答える。

 何のエンジニアなのかと聞かれて「Linux」と答えた。
 簡単な筆談をした後、名刺をもらった。

 もちろん、店員さんなので売り込むためだが、
かわいい女の子の店員につかまると、ささやかな幸せを感じる。

 これを世間では「カモにされやすいオッサン」と言う (^^)

中関村
偶然なのか「サムソン」のロゴが入ったバスが通った。
電気街を走るバスらしい。でも、電気街を走るバスの割には
冷房が効いていないのか、窓を空けている。

まぁ、路線バスであって、電気街専用のバスでないので
当然なのだが (^^)

 それにしても暑い!
 5月なのに、この日も30度を越える暑さだった。

 ペットボトルのサントリーのウーロン茶を買って飲むのだが
それでも喉の乾きが止まらない。
 ペットボトルを注意してみると

 砂糖入りなのらー!!

 無糖を買ったつもりだったが、誤って砂糖入りを買ってしまったのだ。
 これじゃぁ、喉が乾くのも当たり前だ。

 中国では、お茶に砂糖を入れる文化がある。
 そのため、ペットボトルのお茶を買う時には注意が必要だ。


 暑いうえ、歩き回っていると疲れてくるので、
スターバックスに入る事にした。

 ここなら・・・

 安心して氷入りのアイスコーヒーが飲める!

 のだ。

 下手に中国の喫茶店に入って、アイスコーヒーを飲むのは危険だ。
 水道水で氷を作っている場合があるからだ。
 ホテルのバーなどでも、氷入りの水割りも危険と言われる。

 氷に注意を怠り、それでお腹を壊す日本人が結構いるからだ。


 冷房の効いたスターバックスでアイスコーヒーを飲んで休憩。
 財布の中を確認する。

 あと100元しかあらへん!

 両替が必要だ。
 日本を出た時は、前回の北京旅行の余ったお金が300元以上あった。
 だが、ホテルの保証金で200元をとられているため、
手持ち資金が少なくなってきている。これでは贅沢な晩飯が食えない。

 王府井にシティーバンクのATMがあるのを知っているので、
お金を降ろしに行くのと、王府井散策のため、王府井を目指す事にした。

 うーん、我ながら全く計画性のない旅行だ (^^;;

 中関村からバスで地下鉄・西直門へ出る。  このまま、まっすぐ王府井へ行くのが計画性のある旅だが、 無計画で寄り道が大好きな私。  ふと百貨店に入る。地下を散策すると、お茶屋を発見!  ジャスミン茶を購入。  そして、プーアール茶を試飲させてもらう。
お茶屋の女の子
お茶屋の女の子は、かわいい子が結構いる感じがするのだが、
ここの女の子は、ごっついねーちゃんという感じだった。

 中国語で話されても、聞き取れない。
 ここは日本人の特権として

  

 と言う。
 お茶の効用を教えてもらう。

 ここで私は女の子に次の質問をする。

  

 すると、知らないと答えた。
 日本の本を見せると驚いていた。

 女の子に「北京の人ですか?」と尋ねると、安徽省出身と言った。
 そこで私は「知っている」と答え、簡単な中国の地図を描いて
「安徽省はここでしょ」と指すと、そうそうと言う感じで、喜んでいた。

 基本的に北京の人は、こういう店で働く場合は少ない。
 地方出身者が出稼ぎで働いている場合が、結構ある。


 女の子と会話をしていると、若い男性2人も会話に参加してきた。
 彼らにも同じ質問をする。

  

 すると「知っているよ」と返ってきた。
 「日本人が漢字を読める事」は知っている人は知っている。

 中国と日本の漢字の違いが話題にあった。
 男性が「『洗操』で日本ではどう書くの?」と聞いてきた。

 「洗操」は「体を洗う」という意味だ。
 そこで、「体を洗う」と書いた。
 平仮名混じりだが、日本語は漢字だけでは表現できないので
平仮名混じりで良いと思った。

 「公司」と「会社」。「湯」は中国では「スープ」だが、
日本では「熱い水」など、同じ漢字文化圏だからこそ可能な、
漢字の意味の違いの比較だ。


 わいわい4人で会話をする。
 北京2回目の私。片言の中国語を使う上、
中国に詳しいと思ったらしく、

 好客!
 良い観光客だ!

 と言われた。

 おいおい、私、嫌中派なんだけどなぁ・・・ (^^;;


 でも、一般の中国人には罪はない。それに嫌中派だからこそ、
中国政府や共産党を批判できるように、少しでも中国に
詳しくなる必要があると思う私。

 なので、自然と一般の中国人とは接しやすくなる。

 嫌中派による日中友好!

 これが良いかもしれない。
 「中国様!」と媚びへつらう親中派のように、日本を売り飛ばし
中国政府から見下される連中では、本当の日中友好は不可能だ。

 さて、お茶屋を出る事にした。

お金を引き出すために王府井へ向かう。
北京の繁華街・王府井
この周辺は晩10時まで店が空いている。
北京で一番賑わっている所だ。


東方新天界の中
ここはブランドショップやブティック、高級スーパーが並ぶ所だ。
1月の北京旅行の時にも来た事があり、お茶を買ったのを覚えている。

 1月の北京旅行の時に、ここにATMがある事を発見し、
しっかりと覚えていた。

東方新天界の中のシティーバンクのATM
北京にはシティーバンクのATMがあるが、1つはここ。
もう1つは空港で1月の北京旅行の時は空港で引き出したのだが、
今回の旅行で、新しい第三ターミナルにはATMがなかったので、
空港では引き出せなかった。

 ここで500元(8000円)引き出す。
 どうせ余ると思うが、次の中国旅行の分に回せば良いのだ (^^)

 これでお金の心配はなくなった。
 折角、王府井へ来たのだから、屋台や夜店を見ようと思った。

王府井の小吃街
ここに屋台や夜店が建ち並んでいる。
1月の北京旅行の時は行かなかったので、
行ってみる事にした。

ちなみに「小吃」とは軽食の事を意味する。
軽食の屋台が建ち並んでいるので「小吃街」なのだ。

 早速、小吃街へ入ってみる事にした。
 凄い人混みだった。

 屋台を見てみる。サソリがあった!

サソリの揚げ物
拡大写真
1つ15元(240円)だ。
観光客向けのため、高い値段設定になっている。
でも、日本人にとっては高い値段ではないが。

 折角なので、サソリを食べてみる事にした。

 苦い上、メチャ油っぽい (--;;

 しかも油が悪い。こんなのを食べたら胃がやられる。
 そばにいた中国人に「どう?」と聞かれたので

  

  と答えた。

 とにかく油っぽい上、油が悪い。酸化しているのがわかる。
 よく胃を壊さなかったと思う。中国に順応しているのかも (^^;;

カイコ
サソリがあまりにも油っぽかったため
カイコを食べるのはやめておいた。

話のネタに食べてみたかったが、悪い油のために
胃を壊したり、お腹を壊しては、元も子もないからだ。


 屋台でお土産を買う事にした。

王府井で買った物
陶器のカップと財布(?)だ。
無難な路線の、お土産には良いかもしれない。

 まずはカップから。

 98元(1568円)

 を提示してきた。
 完全に、ボッタクリだ。
 なので、私は20元といった。

 粘った末、私が30元というと相手は

 OK了! OK了!

 と言ったので、交渉成立。

「OK了」の意味
発音は「オッケーラ」になる。
中国語では「了」は動詞の後ろにつけて過去形にする。
つまり「了解した」の意味だ。
北京へ行く前に、シンガポールへ旅行した人から
「OK了」という英語と中国語の合成したシンガポール英語があると
教えてもらったのだが、北京で聞けるとは思わなかった。
シンガポール英語だけでなく、中国でも一般的に使われている感じがした。

 100元札を渡す。お釣りをもらおうとしたら

 他にもあるよ。これも30元で良いよ

 と言ってきた。
 この瞬間

 しまった!! ボッタクられた!!

 と思った。
 同じような商品を勧めてくるのは、十分、利益が出ている証拠。
 よくよく考えると30元は日本円にすると480円だ。
 100金ショップを考えたら、ボッタクられている。

 お釣りを渡さずに、しつこく勧めてくる。
 そこで私は

  

 と言う。
 だが、それでも、お釣りを渡さないで、商品を勧めてくる。
なので、大声で

   

 と言う。
 ようやく、お釣りを渡した。
 


 ボッタクられた私。被害額は小さいのだが、ナメられたのが
腹が立つ。そう思うと

 次はやられへんで!

 という闘志が湧いてくるのだった。


 別の所で財布を見つける。
 おばちゃんが電卓を叩いて

 85元(1360円)

 と示した。
 私は「ぼったくる気か! それならこっちも本気や!」と思った。
 私は電卓で5元(80円)を叩いた。

 おばちゃんが

  朋友!  朋友!
  友達! 友達!

 と言って、商品を売ろうとする。
 でも、欲しそうな顔を見せてはいけないので、
おばちゃんが値段を下げてきても

  我走了!
  ほな、行くわ!

 とか

  不要!
  入らへん

 と言って、立ち去ろうとすると、どんどん値段が下がっていく。

 そして、おばちゃんが28元(448円)を叩いてきた。
 そろそろ妥協点だ。私は20元が折り合いかなぁと思ったが、
甘い顔を見せてはいけないと思い、私が15元(240円)と電卓を叩く。

 すると、おばちゃんは声を荒げて

  OK! OK!

 と言って、周囲を片付けながら、乱暴な態度で
私に財布を渡す。
 まるで「持ってけ泥棒!」という雰囲気だった。

 そして大声で

  リーペンレン!
  日本人!

 と叫んだ。
 そりゃ、おばちゃんにしては、カモだと思っていたのに
全然、儲からない相手だったので「嫌な奴」という気分だろう。

 だが、私は・・・

 フフフ、日本人をなめるなよ (^^)V

 だった。

 ここで思った。
 中国人との交渉の練習に屋台は格好の場だ。
 たとえ、失敗してボッタクられても、損害は大きくない。

 屋台で練習を積み、感覚的に交渉の進め方を覚えたら
ビジネスの場でも応用できると思ったりする (^^)

 晩飯を食いに行く事にした。  宿の近くにある広東料理の店に行く事にした。
金鼎軒
地下鉄2号線「雍和宮」駅から北へ歩いて数分の所。
24時間営業なので、晩飯が遅くなっても安心して入れる。

 席に座る。
 店員が注文をとりにくる。

 でも、中国語が聞き取れないので


 だが、中国人で「日本人が漢字を読める事」を
知らない人は結構いる。その店員もそんな感じだったので
怪訝そうな顔をした。

 そこで私が紙に「我是日本人」と書くと店員は

 

 と言った。
 ようやく漢字が読める事を理解してくれた。


 注文した後、待っていると、女の子3人組が隣の席に座った。
 1人の女の子が、私の机にやって来た。

 椅子を1つ、とっても良いですか?

 みたいな事を言った。
 しぐさで意味がわかったので、私は

  OK! OK!

 と答えた。
 ふと私は次の事を言った。

 日本語話せますか?

 と日本語で言った。
 女の子はびっくりした感じだった。
 そこで、私が中国語で

 

 と言った。
 女の子は片言の日本語で

 こんにちは。日本人ですか?

 と言った。
 私が

 

 と言うと、うれしそうな顔をしていた。

 まさか日本人に声をかけられるとは思ってもいなかっただろう。
 それにしても、かわいい女の子だった (^^)

点心
7元〜13元(112円〜208円)の点心。
値段も手頃。中国で安くて美味しい点心を食べるのは最適の店だ。

 でも、折角、中国へ来たのだから、ちょっと贅沢してみる。
 なので、ナマコ料理も注文してみた。

なまこの料理
ナマコの料理。68元(1088円)だった。
日本では食べないが、中国に来ると、折角の中華という事で
思わず財布も緩んでしまう。

ナマコは味がなかった。あんの味は良かった。

ところで、フカヒレ同様、ナマコも日本から輸入しているという。
もしかして、中国に来て、日本産のナマコを食べているとか。

 さて、食べ終わり、清算を済ませた。
 店を出る時、いくつかの水漕を発見。

水漕の中のナマコ
ナマコが生きている。
もしかして、中国で採れた物だろうか?
それとも生きたまま日本から空輸してのだろうか。

 贅沢な気分になった。
 日本産の可能性のあるナマコを高い値段で食べた事は
「無駄使い」とも言うのだが、たまには贅沢も良いだろう (^^)


北京・3日目(2008/5/25) 朝飯を食いに出る。 近くの食堂へ行く。
食堂
普段の北京の朝の雰囲気だ。
この店が空いていたので入る事にした。


朝飯
ワンタン、点心、お茶の中で煮た卵(茶蛋)の3つを食べた。
全部合わせて4.1元(66円)で安い朝食だった。

地元の人が食べにくる場所で、外国人は私ぐらいだった。
外国人がいなかったため、北京の普段着の姿を見る事ができた。

  2007年7月の大連、2008年1月の北京はツアーだったため、
朝食はホテルだったが、やはり地元の食堂で朝食を食べると
現地の雰囲気が味わえる。ツアーにはない醍醐味だ (^^)


 さて、オリンピックの開幕式が行われる国家体育館「鳥巣」を 近くで見ようと考えた。  まだ地下鉄が開通していないので、バスで移動する事にした。  オリンピック会場の東口までバスで移動。1元(16元)なのは安い!  だが、バス停から鳥巣まで離れているので、周辺をブラブラ 歩く事にした。
まだ工事中だった
この様子を見て「オリンピックまで間に合うのかいな」と思った。
建設現場の労働者の宿舎があったりした。
遠くから見たのだが、プレハブの建物で、タコ部屋のような感じだった。

カメラを向けづらかったので、宿舎がとれなかった。
中国の現実をとれなかったのが残念だった。

 結構、距離を歩く。
 タクシーを使ったりすれば、時間の節約にはなるが、
タクシーを使うと、こんな風景は見られない。
 なので、歩いて良かったのかもしれない。

開会までの残り日数を示した物
いよいよオリンピック間近の雰囲気だ。

 変わった形の建物が見えた。

聖火を模した建物
最初、変わった形の建物だなぁと思っていたら、
帰国後、中国人の友人に「聖火じゃない?」と言われて
なるほどと思った。

 水泳の競技場が見えた。

北京国家水泳センター
(通称・水立方)
立方体の形をした建物なので、水立方と呼ばれる。
ここで水泳競技が行われるのだ。


 鳥巣に到着した。入場料は40元(640円)だった。
  最初は「どうせ会場周辺を見て終わりだから、面白くないだろう」と思った。
  でも、折角だから入ってみたいという気持ちがある。

  どうしようかと10分ほど悩んだ末「入ってみよう」と決断。
  入場券を購入した。

国家体育館「鳥巣」の入場券
スタジアムの座席指定がある。
どうやら陸上競技が行われるようだ。これだと鳥巣へ入れる。

 鳥巣の中に入れる。これは幸運だと思った (^^)

鳥巣を間近で撮影
なにせデカい。
2008年1月の北京旅行の時は、観光バスの中から
鳥巣を見たが、側で見た方が迫力がある。

 華やかで、中国の発展、即ち、改革解放の成果で
華々しく見える。

 だが、フェンスを隔てて、中国社会の現実を映し出す物があった。
 建設現場の労働者の宿舎だ。

建設現場の労働者の宿舎
タコ部屋のような感じで、労働者を押し込めている感じだ。
フェンスを隔てて、両側に同じ中国人がいるのだが、
日焼け具合、服装などで、全く違う感じの人たちに見えてしまう。

  40元の入場料を払って見に行く中国人が多かった。
 改革解放の恩恵で豊かになれた人たちだ。

  でも、フェンスの向こう側には工事現場がある。
  工事現場で働く出稼ぎ労働者の日当は50元(800円)という話だ。

  フェンスを隔てて、豊かになった2億人の中国人と、経済発展から残された
10億人の貧しいの中国人。今の中国を象徴している光景だった。

  実際、50元が支払われているかどうかは謎だ。
  表向きは50元でも、途中でピンハネされている可能性が十分にあるからだ。
  なので、キチンと50元支払われていたら、まだ恵まれている方だ。

  北京の最低賃金は800元くらい(2007年)
  実働25日と考えれば、日当は32元だ。物価の高い北京での生活費を考えると
貯金をし、故郷に仕送りするのは、想像できなくらい涙ぐましい努力だと思う。

  フェンスを境に中国の格差が映し出されている

 表沙汰になっていないが、各地で暴動が起こっていたりする。
 わからんでもない。あまりにも格差がありすぎるからだ。


オリンピックのマスコット
北京オリンピックのマスコットが並んでいる。

ちなみに、仮設の建物には、捜狐(SOHU)という
中国のポータルサイトの宣伝をしている。

 5つのマスコットだが、以下のような名付け方をしている。

マスコットの名前
「北京であなたを歓迎」の5文字をとって
個々の音を2つ重ねて「ペイペイ」や「チンチン」として
マスコットの名前にしている。
フォアンフォアンは、聖火を表現していると同時に
オリンピックを楽しむ、ちびっ子を表現している。

  上の写真では、1つだけ名前を書いていません。
 それは悪の枢軸・中国政府がチベットから略奪した物だからです。

中国に略奪された迎迎(インイン)
迎迎(インイン)は、チベットカモシカなのだ。
中国政府はチベットは自国の領土だとホザき、
それを内外に印象づけるかの如く、チベットカモシカに
「迎迎」と名付け、オリンピックのマスコットにしているのだ。

ちなみに「チンチン」(京京)であるパンダだが、
中国の象徴的な動物になっているが、四川省のチベット人の地区の
動物なので、中国ではなく、チベットの動物という人もいるのだ (^^)

  鳥巣の中に入る。
  凄い大きい。なので思わず

  すげー!!

  と声に出た。

鳥巣の中
写真は小さいが中は大きかった。
中では陸上競技が行われていた。

  日本人である私が「すげー」と思うのだから、中国人にとっては
お国自慢の建築物だ。
  オリンピックが中国人の高揚感を高めているのが実感できる。

  北京、上海など大都市では高層ビルが建ち並び、
  まさに国威発動なのだ。

 不満が充満し、爆発寸前なのだが、国威発動の高揚感のため
なんとか抑え込んでいる感じがする。

鳥巣の中

 さて、鳥巣から出ようと思ったら、鳥巣のスタッフの女の子が
私の側を通った。

鳥巣のスタッフの女の子

 スタッフの女の子を見た瞬間・・・

 メッチャかわいい!! (o)

 なので、当然の事ながら

  

 と言った。
 女の子は快く応じてくれた。

 好みのタイプの女の子だったため、写真が撮れた時は感激だった。
 このまま北京に住み着こうと思いたくなった。


 今回の旅行は、若い女の子と接する機会が多い。
 日本では女の子に全くモテないが、中国ではモテるのかも。

 そんな幻想を抱かしてくれる北京なのだ (^^)

 宿に戻る。  そして荷物をとって、チェックアウトする。  それからホテルの近くの北海公園へ向かう。  徒歩で向かう。この辺りは胡同が保存されている地域だ。  老北京という感じだ。  そして胡同の建物を改装して新・老北京として観光や 地元の人で賑わうお洒落な街にしている感じがする。
胡同
美容院やファッションの店などがある。
北京の雰囲気と、近代的な物が合わさった感じだ。

 結構、北京は公衆便所がある。
 それも無料だ。オリンピックの影響だろうか。

洗手間(お手洗い)
中国語でお手洗いは「洗手間」という。
もちろん「厠所」という言葉もあるが、日本語でいう「便所」になり
「洗手間」の方が上品な表現みたいだ。

中国といえば、扉のないトイレ(通称・ニイハオトイレ)が
知られているが、今や北京や上海、大連といった
都市部でも見る事はない。

田舎へ行けば、ニイハオトイレは、まだまだあるようだ。

 きれいに掃除もされている。
 北京オリンピックのためか清潔にしようという動きだ。

胡同
この辺りもお洒落な店や雑貨店があったりする。
見ていて楽しいのだが、時間がなかったため
駆け足でしか見れなかったのが残念だ。

 ふと足を止めた。

胡同
京劇の衣装の店だった。
こんな所で、私の愛する京劇女優・前田知恵ちゃんに会ったら
感激だろうなぁと思ったりする (^^)


 さて、動いているとお腹が空いてきた。  地球の歩き方に載っている中華の店に入る。
聚徳華天
天津料理の店だという。
どんな所か入ってみた。

 炒飯と海鮮盛りみたいな物を注文する。

炒飯
16元(256円)。量が多かった。
エビ炒飯という感じで、味はまぁまぁだった。

 海鮮盛りがやってきた。

海鮮盛り
88元(1408円)。思いっきり贅沢した感じだ (^^)

ナマコ、イカ、エビ、椎茸などが入っていた。
これも結構、量が多い。全部、食べるのが大変だった。

 食べてみる。

 アンが旨い!!

 アンは旨いのだが、肝心の海鮮がイマイチだった。
 鮮度が悪いという感じだ。

 ある本を思い出した。
 中華料理は、どんな材料を使っても美味しくする料理法。

 日本食みたいに材料に、こだわらなくても
美味しく調理ができる普遍性の高い料理と書いてあった。

 確かに、アンが旨いので、鮮度が悪い海鮮であっても
アンかけにしてしまえば、美味しくなるというのだ。
 でも、肝心の海鮮も美味しくないとダメだなぁと思う。
 なぜなら

 奮発して88元(1408円)も出しのだから!!

 さて、皿に張っている札を見た。

皿に張っている札
「特級厨師・辛秋平」と書いてある。
料理人の名前を料理の皿に張っているのだ。
炒飯の皿を見ても料理人の名前を書いた札が張っていた。

特級厨師といえば、中国の料理人に与えられる最高位の国家資格だ。
でも、偽物が多い中国では、ここの店の特級厨師が本物なのか
店が勝手に言っているだけなのかは、わからない。


 昼飯を食った。  もう、観光する時間が、ほとんど残されていない。  なので、駆け足で北海公園を散策する事にした。
北海公園
柳と石碑がなんだか中国的な雰囲気を出している。
涼しそうな感じだが、この日も日中は30度を超えていた。
まだ、5月なのに・・・

 ふと見ると人力車がある。

北海公園の人力車
この辺りは、胡同巡りの場所で、人力車に乗って回るのだ。
私も1月の北京旅行の際、人力車に乗って回った。

 今回は人力車には乗らない。
 池を眺める。1月の時は凍っていたが、今は水をたたえる。

北海公園
1月に来た時は全体が凍っていた。
北京の冬と夏(?)の姿の違いを見た。

冬は関西より寒く、5月は関西より暑い。
なんて住み心地の悪い場所なんだと思ってしまう。

 少し散策する。
 土産屋などが建ち並ぶ中、スターバックスを発見!

星巴克(スターバックス)
北海公園のスターバックスは、周囲の雰囲気に合わせている。

ちなみに中国語では「星巴克」と書く。
「星」はスターの訳。そのまんまだ。
「巴克」は「パークー」という発音で、「バックス」音訳だ。

 さて、空港に向かうバスに乗らなくてはならない。
 北海公園からタクシーで最寄りの地下鉄の駅に出る事にした。

 だが・・・

 北京名物の渋滞につかまった (^^;;

 まぁ、計算に入れていたので、焦らなかった。
 タクシーの運転手に

  

 というと、運転手は「多いよ」と答えた。
 お蔭で、タクシーのメーターはどんどん上がる。

 道が空いていたら10元(160円)の初乗りで行けそうな場所なのに
渋滞のため、倍の20元(320円)かかった (--;;


 地下鉄に乗り北京駅へ行く。  そして、北京駅からリムジンバスに乗って空港へ向かう。  いよいよ北京旅行も終わりに近づいてきた。 北京首都空港に到着。そして出国手続きの列を待つ。 退屈なので、隣の人に話かける。 カナダに向かうという。 お金持ちの中国人かなぁと思ったら、カナダのパスポートを 持っていたので、中国系のカナダ人のようだった。 突然、男性から日本語で話しかけられる。 日本に留学中の中国人だという。 3人で日本語、英語、中国語のチャンポンで話す。 この時、私は中国語のつもりが英語が出てきたりするという混乱ぶりを発揮。 この状態は、早く治療せねばと思った。
ターミナルの免税店をブラブラする。  すると、ある店の店員に声をかけられる。  アンニョンハシムニカ  おいおい、私は日本人だぞ (^^;;  私が、中国で、韓国人に間違えらるのは珍しい。  私の場合、中国人か、中国系アメリカ人に間違えられる事はある。  なので  我是日本人 私は日本人  と答える。  何か話しかけてきたので、私は  と言った。  すると、筆談ができると思ったのか、いきなり紙に書いてきた。    だが、この時は意味がわからなかった。  なにせ中国語の勉強不足だったので  の意味がわからなかったのだ。  同じ漢字文化圏だが、漢字が違うと意志疎通ができない。  そこで、店員は表現を変えてきた。  ようやく意味がわかった。  店員の代わりに、免税店で物を買って欲しいというのだ。  免税店では税金がかかっていないので、ブランド品が安く手に入る。  だが店員は中国人なので買えないため、私に託すというのだ。  より詳しく話を聞く。  タバコ5カートンを買って欲しいという内容だった。  でも、やばいと思ったので断った。  ところで、免税店でタバコ5カートンの値段を調べてみると、 470元(7520円)だった。  一般の中国人にとっては大金だ。  だが、免税店で買って、中国国内で富裕層に転売すると利益が取れるようだ。  帰国して中国の外国タバコの関税を調べたら、関税率が50%だった。  それだけでなく、日本と同様、タバコ税があると思う。  もし、免税店でタバコを外国人に買ってもらって、 それを中国国内で転売すると、結構な儲けになるようだ。  行きの飛行機の中で一緒になった中国人女性が言った言葉で 中国ではブランド物が高いので、海外旅行する中国人が ブランド物を買い漁ると言っていた。  この時、ようやく言葉の意味が理解できた。  中国では関税が高いので、海外でブランド物を買ったら安いのだ。  もちろん、日本で買うと偽物を掴まされない安心感もある。
さて飛行機に乗り込む。 いよいよ離陸の時間と思いきや、全く飛び立つ気配がない。 しばらくして機内アナウンスが中国語と英語で流れる。 中国語は理解できなかったが、英語はだいたい意味が理解できた。 上空は飛行機で渋滞していて管制官の許可が降りず 飛行機が飛び立てない! そんなアホな・・・。かなわんなぁ・・・。 後ろの席の日本人の方は、中国語も英語も全くできない人だったので 私がアナウンスの内容を説明した。 それにしても、上空が渋滞で飛べないというアホな事態だが、 でも、アホな事態の原因はだいたいわかる。
考えられる2つの上空が渋滞している原因
その1
中国領空では民間機が飛べる空域が狭い。
中国の航空会社が人民解放軍に空域拡大を求めているが
人民解放軍が応じようとしないからだ。
北京に離発着する航空機が増加しているが、
相変わらず民間機が飛べる領域が狭いため
上空で渋滞してしまっている。
その2
軍事演習が考えられる。
軍優先の国のため、勝手に軍事演習をして
民間機が飛べなくなる事がある。

北京で軍事基地の影響は聞いた事はないが、
大連では軍事演習のため民間機が割を食う事はよくある。
私自身、2007年7月、大連からの帰り、1時間ぐらい
飛行機の中で待ちぼうけの経験がある。

  本当に中国が経済発展をしたければ、急増する民間機の離発着を
円滑に行えるように整備すべきなのに、人民解放軍が軍優先を
続けているという、非常に間抜けな事をしているのだ。
  中国が困るだけなら良いが、私達のような外国人まで被害を受けるのは
極めて迷惑な話だ。

  この話を男性の方にすると「中国ならあり得るなぁ」と言った。

  そして、おまけとして私は「こういう笑い話もあり得ますよ」で
次の事を言った。

  管制官が寝ているため、飛行機が飛び立たない!

  男性の方は「これもありえる」と笑っていた。
  その方と話しながら、待ちぼうけの間の時間を潰す。

中国国際航空に描かれた
オリンピックのマスコット
飛行機の中で待ちぼうけの間、窓から外を見ると
オリンピックのマスコットを描いた中国国際航空の機体があった。
いかに中国がオリンピックの雰囲気一色なのかが、うかがえる。
中国国際航空の印の意味は
この印には2つの意味がある。
1つ目は「鳳凰」という鳥を描いているのだ。
もう1つは「VIP」の綴りなのだ。よく見ると「VIP」に見える。
だが、サービスは良いとは思えないので、「VIP」というのも
表面的な部分にしか思えない。

  男性の方が「こう待っていると、トイレに行きたくなってきた」と言った。
  なので、近くを通ったスチュワーデスに

  

  と尋ねると「可以」(良いですよ)と返答したので、男性に伝える。
  そして、スチュワーデスから

  

  に聞かれる。
  なので、私は

   

  と答える。

  スチュワーデスが、そんな質問するのだから、日本人の乗客で、
多少でも中国語が話せる人は、意外と少ないのかなぁ。


  それにしても、帰りの中国国際航空は全日空との共同運行便なのに、
日本人スチュワーデスや、日本語ができる中国人スチュワーデスが乗っていない。

  日本相手に商売する気があるのかいなと思ったりする。

  日本語ができる乗務員のいない飛行機。
  中国語、英語ができない人にとっては往生する。


  機内食が配られる。魚か豚肉を選択するのだが、
日本語ができるスチュワーデスがいない。

 なので、日中双方ができる意志疎通法として
紙に漢字を書いて

    

 だった。

 私の所に来た。紙には「豚、魚」と書いてあった。
 豚も魚も中国語を知っていたので、口頭の方が早いと思い

  猪肉! 猪肉!
  豚肉! 豚肉!

 と言った。
 ちなみに中国では「猪」と書いて「豚」の意味なのだ。


 オレンジジュースが飲みたくなった。
 オレンジジュースという中国語なんて知らないが、
ここまで来れば、中国語と英語のチャンポンだという事で

  

 とスチュワーデスに言う。
 スチュワーデスは、わからなかった。当たり前か (^^;;
 なので、私は

  果汁!
  ジュース!

 といって、やりとりをしながら、オレンジジュースをもらう。


 「通じれば良いのだ」とばかり、平気で怪しい中国語を捲し立てる
日本人なのだ (^^)V

  スチュワーデスとの簡単なやりとりは中国語。
  機内アナウンスの内容は英語で聞いた。
  そのため・・・

  一体、私は、どこの国の人間やねん・・・ (--;;

  と思ってしまった。

そして日本に着いた。  あっという間に現実に戻ってしまった。 関空からリムジンバスに乗る。 そして下車する。 なんと、中国で出国手続きの際に、一緒に並んでいた中国人の人と再会。 少し話をして別れた。 関空までの行きも帰りも中国人と出会うとは、中国一色の旅だった。
今後の中国経済の行方について  オリンピック後の中国は、どうなるのだろうか?  日本では、楽観論と悲観論の両方があるが、私は悲観論の立場だ。  中国悲観論を唱えるのも、別に専門的知識は要らない。  素人の知識でも悲観的な部分は見えてくるのだ。  現在、中国の位置付けは「世界の工場」だ。
中国は世界の工場
安い人件費のため、中国で生産すれば、
安い品物が世界に供給できる。

特に先進国などでは人件費が高いため
自国で生産するよりも、工場を中国に移転して
中国の安い労働者を使えば、安い製品ができる。

そのため、資本(物や金、技術)が中国に流入する。
資金が流れてくるため、経済が回っていくのだ。
そして、経済効果の恩恵を受けた中国人が出てきて
彼らが出費するため、より経済効果を生み、
いかにも経済発展しているように見える。

 だが、安い人件費の時代も終わりに近づきつつある。

人件費が高騰している現在
中国の最低賃金が上がっている。
即ち、人件費が上がっているのだ。
もちろん、途中でピンハネされたりしているため
労働者の賃金が良くなっているわけではないが、
外資系企業などは、人件費高騰に対応しないといけなくなる。

そのため、もっと人件費の安いベトナムや
バングラディシュなどに工場や生産拠点を移転させる動きが出ている。
そうなれば、外国資本は中国から撤退していき、
資金が流出するため、経済が回らなくなるのだ。

 それと中国の問題点は

 自国の産業が育っていない!

 なのだ。

自国の産業が育っていない現実
中国ブランドで、世界に通用する商品をあげろと言われたら
何が思いつくだろうか。何も思いつかない。
レノボは中国企業だが、IBMから買収した物であって、
自力でできた企業ではない。しかも技術や経営はアメリカの物を
そのまま使っているだけだ。

自動車も「吉利」というメーカーが出ていたりするが、
品質面では世界に対抗できる所まで到達していない。

そして、中国ブランドの成長を阻害する要因がある。
それは、意外にも中国人自身なのだ。
中国の有名飲料メーカに「ワハハ」がある。
だが、「ワハハ」の模倣品が出回り、模倣品による被害が大きい。
これでは中国国内で成長したくても、自国民に足を引っ張られ
産業が育たない原因になっているのだ。

 さて、人件費高騰の話が出た。
 産業が育っていない問題が出た。

 日本も戦後、欧米に比べて安い人件費だったため、
世界に安い製品を供給できたが、人件費高騰が起こった。
 だが、日本の場合は対処できた。

 そこで、日本と中国とを比較して、何が違うのかを見てみる事にした。

日本の場合
もちろん、日本も最初から世界に通用する製品を
出していたわけではない。
「安かろう、悪かろう」の評判だった。

だが、真似をしたとはいえ、自国ブランドで商品を出していた上、
日本人のお得意の「改善」、「改良」を繰り返した結果、
本家よりも高い品質の製品を供給できるようになった。

人件費が高騰しても、それに見合うだけの品質を満たせたので
今日のような経済発展につながっている。

自動車、家電、工業機械などなど。
日本の技術がないと動かない分野も多いのだ!

 中国の場合はどうだろうか。

中国の場合
海外からの製品の模倣品が出回る。
それも最初は粗悪な状態だ。自国ブランドではなく、
名前を1文字変えたような「明らかに模倣品」を出す。

そして、いつまで立っても「模倣品」から抜け出せない。
見た目は精巧になるが、品質面では良くならない。

日本では長期間かけて「コツコツ改善」の精神があるが、
中国にはない。「コツコツ物真似」だけが存在する。

他国の技術を取り入れても、咀嚼して、自国流に改良し
力をつける事もしない。日本と大きな違いだ。

 そんなわけで、中国の人件費は高騰するが、
それに見合うだけの品質向上もなく、自国で産業を育てる事もできず
外国技術に頼らざる得ない現実が中国にある。

 別に専門知識がなくても、これぐらいの事は分析できる。

  素人の分析でも中国悲観論が見えてくる

 のだ。


 中国の問題はそれだけではない。
 貧富の格差による国内の不満が爆発寸前なのだ。

中国人民の不満は爆発寸前
北京や上海を見ると「中国は豊かになった」と思う。
だが、それは一部であり、幻想にすぎない。

中国経済を支える民工(出稼ぎ労働者)は、相変わらず
低賃金でコキ使われているのだ。
全員が貧しいのであれば、まだ我慢できる部分があるが、
一部の人が日本人よりも金持ちになり、豊かさを謳歌する一方で
人間扱いされていない10億の人がいると、妬み、不満が
うっ積するはず。
しかも、役人の腐敗、警察の腐敗、政府の強引な人民苛めがあると
なおさらだ。

いずれは暴動が起きる可能性があるし、暴動とはいかなくても
治安悪化による政情不安を引き起こし、それが外国資本の
撤退につながる要因にもなりかねない。

 豊かになった中国人や、悪の共産党幹部などは、
自分達の資産を海外に移転して、いつでも中国から
脱出できるようにしている話を耳にする。
 つまり・・・

 中国人が見放している中国

 そう思うと、中国への進出する事への、危うさは相当ある。


 危うい状態を認識して、それでも投資する日本企業。
それを全く考えず、表面的に見える豊かさに惑わされて
中国に進出する日本企業。色々ある。

 中には、中国に恋(?)をして、思い入れで投資する日本企業がある。
 私は、中国と一蓮托生はしたいとは思わないが・・・。

評論家・専門家に注意!
評論家や専門家の中には「中国は変わっている」とか
「これからも伸びる」という人たちがいる。

でも、注意が必要だ。
評論家や専門家の中には、中国政府や中国企業とつながっている
連中がいるからだ。チャイナスクールの連中だ。
外務省に多いと言われるが、民間企業やシンクタンクにも存在する。
彼らは自分の利益のため、日本企業や経営者を騙して
中国へ進出させたりする。

某業界の実話。
某銀行のチャイナスクールの連中が、融資先をいくつもそそのかした。
融資先は甘い言葉に乗せられ中国に進出したが、大損して撤退したり、
中には廃業した所もあるという。

 そう思うと、チャイナスクールの連中の精神構造が知りたくなる。

 日本を切り売りして「愛する中国さまー!」と言うのであれば、
さっさと日本国籍を捨てて、中国人になれよと思う。


 ただ、言えるのは、私自身、悲観論が外れて欲しいと思う。

 日本経済までが大打撃を受けて、ガタガタになったり
難民が日本に押し寄せたりするのは困る。

 なので、悲観論が外れる事を祈る。

中国語検定に挑戦!  北京短期留学と称する旅行から戻ってきて1ヶ月。 2008年6月22日、中国語検定試験があった。 どんな試験かなぁと思い、軽い気持ちで4級を受験したので、 試験会場は神戸松蔭女子学院大学だった。 自宅から徒歩20分ちょっとなので、近くて便利だった。それも女子大! 日曜日だったので「女子大生ばかり」という華やかな雰囲気はなかったのだが、 試験会場には 若い女の子が多かった! 男女比率は3:7ぐらいだった。 そう、目の保養をしながら試験に臨んだのだ (^^) 試験だが、聞き取りが難しかった。 なので「こりゃ、アカンわ」と思った。 でも、お試しで試験を受けた上、試験会場では目の保養という 不真面目ぶりだったので、「まぁ、ええか」の感じだった。 でも、転んでもタダでは起きない私は、ネタとして 「目の保養が原因でアカンかった」が使えると思った。 さて、7月11日に試験結果が返ってきた。 なんと・・・ 見事、4級合格なのだ! (^^)V 予想外の結果だった。でも、合格なので気分は良い (^^)
首の皮一枚で合格したのだ
項目 合格点 私の得点
筆記 60 76
聞き取り 60 60

  聞き取りがギリギリ合格点だった (^^;;

  「目の保養がアカンかった」というネタはボツになったが、
良い意味でボツになったので、良かった。


おまけ 中国語検定後、中国人の友人との会話。
中国人の友人との会話
チャイナドレスを着た中国人ギャルの
個人レッスンを受けたら、中国語の上達は早いかも
友人 でも、菅さんの場合、チャイナドレスのおねえさんだったら
中国語の勉強に集中できなくなるのが心配だ
最初は見とれて集中できないけど、ギャルと仲良くなって
お茶に誘ったり、デートに誘ったりするためには
中国語を磨かないといけないから、目の色変えて
勉強するよ (^^)
友人
なるほど。

僕は英語が上手になりたいから、
金髪美人に英語を教えてもらいたいなぁ。

  私は思った。

  日本人も中国人も、男が考える事は同じなのだ!

 チャイナドレスを着た中国人ギャルとデレデレしながら
中華料理を食べる夢の実現のために、中国語の勉強に励むぞ! (^^)

編集後記 2008年1月に引き続いて、北京へ行ってきました。  今回は、ツアーでなく、個人旅行だったので、自由に回れました。  北京の街中を散策していますと、ツアーでは見る事ができない 北京の普段着の姿が見たりします。  片言の中国語さえ覚えれば、現地の人と接する事ができるだけでなく 中国人の女の子と仲良く(?)接する事ができますので、 片言の中国語は、お薦めです (^^)  中国は隣の国で、歴史的にもつながりが深いですが、 意外と知らない事が多いだけに、旅行をするのはお薦めです。  ただし、北京オリンピック後は、中国の内部がどうなるのか 予断を許さないだけに「絶対にお勧め!」とは言えませんが (^^;;

前章:「VMware Serverの設定とインストール。仮想化入門」を読む
前章:「initrdファイルって何?」を読む

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